「陽希!?お嬢さん、すまないね。うちのバカ息子が」


お父様であられますか!?バカ息子て!!


そう言うと、あたしと代わって陽希を担ぎ
家に入っていく。


「ごめんなさいね??うちのバカ息子が熱出すなんて」


こちらはお母様であられますか!?


「いっいえ!!...あの、では失礼します。」


ペコリとお辞儀をしてあたしは帰る。


....つもりだったのだが、



「待って!!家に上がって行ってちょうだい??
バカ息子連れて帰ってきてくれたお礼がしたいわ。」

「え、そんなっ!!悪いです!!」

「いいのよ、遠慮しないで??」



引き止められて言い訳も思いつかなかったので
上がらせていただくことに....。






午後6時...。


「・・・・・」


あの、あたしは....


こんなことをしてて良いのでしょうか??



リビングに通していただいたと思ったら
「おなかがすいてるでしょう??」と言われ
目の前には超豪華な食べ物たちが並んでいる...。



「さ、食べて??」


あたしは食べ物たちの誘惑に勝てなくて
いただくことにした。


「いただきます....。」



――――――パクっと一口食べた。