「あ~。なんか神隠しにあっちゃったみたい☆」


あはは~と笑うあたし。


「な!!誰にやられたの!?」



愛衣の顔はみるみるうちに真剣になっていく。



「わかんない。で、でも全然たいしたことじゃないよね~。小学生の子どもがやることだしっ!!」



まぁまぁと愛衣を落ち着かせる。


「......靴隠されただけ??」



ギクリっ!!

反射的に肩がびくっとなった。




「....ではないようね。」


はぁ~とため息をつく愛衣。




あー。バカ。あたしわかりやす過ぎ!!

でも図星つかれたら誰でもなっちゃうよね~。




「で、なにされたの。」


白状なさい。と握り拳をあたしの方へ向ける。


インタビューみたいになってるよ。





「えーっと。これこれ」




愛衣はごまかしても無駄だと確信したあたしはポケットを探ってあの紙きれを渡した。