あたしはいきなり愛衣が泣き出したので
ギョっとなった。

「あっ愛衣っ。泣かないで...。」

なんて言ったらいいかわからなくなる。


「ひ...陽菜に何かあったらあたし...。」


愛衣....。あたし本当にバカだ。


「陽菜...。陽菜はもっと甘えていいんだよ??」


ギュッとあたしを抱きしめる。
そんな愛衣が優しくて温かくて...。


「うん。今度から甘える...。ありがと、愛衣。」

あたしも抱きしめ返した。






数分後────。

おかゆを食べてるあたしに
愛衣がティッシュで鼻をチーンとかんで聞いてきた。


「....で、陽菜はどうせ
『陽菜ちゃんのお粥クッキング~♪』とかやってたんでしょ。」


「ギクリ!!」


「今口に出してギクリって言ったでしょ!!」


「ギクリ!!」


「ほらっまた!!」


「ギクリ!!」


「.......もういいよ。」


「.ギ.....はぃ。」



ははっ調子のっちゃいました。


って言うか図星なんですけど!!
愛衣さんあなたは超能力者ですか!?


「陽菜...薬飲んだ??」

「飲んでないよ??だって家にないもん。」


だから全然熱下がってないと思う...。


「なんで病院いかないの!!」

「だって何か食べたほうがいいと思って...。
食べたら病院行くつもりだったの!!」


何か食べなきゃ歩いてるときに
お腹なって倒れちゃうかもじゃん。