好き...好き...


でも、叶わないよ。この恋は....。

あたしが今陽希に思いを告げて...どうなるの??


そんなの...わかりきってるじゃない。



あたしはどうしようもなくバカだから
彼女の身代わりでも、ひまつぶしでもいいって思ってる。



陽希と一緒にいられるなら、それでいいって思ってる自分がいるの。




諦めなきゃ、諦めなきゃダメなのに...




「っう~....好き...好きだよ!!陽希ぃ~っ」




目から出る雫はあたしの頬を濡らす。



そう、さっき陽希がキスしてくれた場所。

キスなんて初めからあたしじゃなく
『シイナ』にしてたかのように....。









こんなあたしをまるで嘲って笑うように
雨は激しさを増した──────────。