それは、昔の…… 出逢った頃の美月の顔つきだった。 腕を引っ張り、身体を引き寄せ、 強引に唇を重ねた。 触れたあと、優しく舌を絡ませ、 首筋にもキスを落とす。 『あ……優菜!起きて、泣いてるかも!』 美月の声にハッとする。 もう少しで…シートを倒すとこだった。 再び車を走らせる。 『やっぱ美月…ズルい女だな。』