握りしめる手に力が入る。




『ごめんね…。こんな話をしておきながら…私は啓吾に逢いたいって思った。



本当は…再会する前から…再会した後もずっと…。心は啓吾を求めてた…。



矛盾してて、卑怯で、
許されないことはわかってる。



でももう限界なの……。』





『なぁ、美月。
何でもかんでも抱え込みすぎなんだよ。
少しくらい肩の力抜けって。



俺は……アイツの人生はアイツで決めるべきだと思う。



美月の存在がアイツを支えていたとすれば、地獄の底から這い上がれるはずだ。



結局甘えてるのはアイツの方だよ。』




言い終えてから、少し後悔していた。




本人に言うべきだった。