『ごめん…今は啓吾の気持ちに応えられない…。』



うん、それでいいんだ。



じゃないとこの子がかわいそうだよな。




俺は子供の頭をなでた。




『ごめんね、ママを泣かせてしまって。もう帰るね。ちゃんとパパとママの言うこと聞いてね。』




『うん!優菜、ママの言うことちゃんと聞く~。』




もう一度頭をなでた。




次は、サヨナラを言う番だ……。




そっと立ち上がり、美月に視線を移す。