花を抱え、向かう先は……。 一度来たきりだけど、 こんなに鮮明に覚えている。 どの場所にあるのかも……。 階段を下りると、広がる墓地。 一歩一歩近付いていく。 話し声が聞こえたから、階段の上から視線を落とした。 『優菜、ちゃんと手を合わせて。』 『ママ、こ~う?』 若い親子ずれ。