ドアにもたれ、立っていたのはあの男本人だった。



『美月…逃げたんだ?』



男は言った。



『逃げた…!?』



『まさか前日に逃げるとはね…。俺も今日迎えに来たんだけど。』



良かった。



コイツとは一緒じゃない。



『ちょうどいいや。あんた名前は?』



男は俺に聞いてきた。



『あんたに言うつもりはない。』



なんかムカつく。


『ふーん。まぁ俺のことは美月から聞いてるかも知らないけど、今も俺らは続いてる。だからあんたが入る隙なんてねぇから。美月は俺のだからな。』



ダセェ……。



フッと笑った。