あの男と一緒なのかはわからない。



でも、美月が消えてから男は一度も施設には来ていない。



美月の部屋の机の上には、俺が渡した携帯とメモ。



 ~私のことは忘れてください。サヨナラ。~



達筆に書かれた文字。



いつしか、外出届けを書いた時の美月の字だった。



見間違う訳がない。



『えっ!?一緒じゃなかったの!?』



部屋で茫然と立ち尽くす俺の背後から、
館長の声がして、振り返る。



『18歳になったから出て行きますって。落ち着いたら連絡しますって。あの子そう言って昨日の昼過ぎに出て行ったのよ…!?』



『え…!?ちょっと待ってください。18歳になったからって…美月、誕生日は冬じゃないんですか…!?』



館長は横に首を振る。



『あの子は8月よ…。親と離れたのは12月だったけど…。』



声にならず、ベットに腰下ろす。