一体、どんな気持ちで俺を抱きしめてたんだ……。



少なくとも、俺はずっと美月を信じていたよ。



このまま時が止まればいいだなんて、
本気で願ったりしたんだよ、俺……。



この時にでも、美月をさらい出せば良かったかな。



いつからなのかは、今でもわからない。



何がそうさせたのかも、理由も、動機も。



美月しか、答えはわからない。







『誕生日はいつ?』



話題を変えたくて、何気なく聞いていたことも、今となっては後悔してる。



『寒い冬。』とだけ美月は答えた。



『何だよそれ!ちゃんとした日にち教えてよ。』



『忘れた。確か寒かったと思う。』と、曖昧な答え。



『マジかよ…絶対当ててやる!』



ノリで言って、結局最後まで騙され続けた。