『わかったようなこと言わないで…!もう会わないって決めたの。会ったって意味ないじゃない…。居ないんだから。ごめん、啓吾…行こう。』



美月は逆に俺の手を引っ張った。



スタスタと歩いていく美月に引かれ、男が見えなくなったのを確認して言った。



『良かったの?』



美月は立ち止まる。



『何が……!?』



鋭く睨みつける視線。



『アイツの言ってたこと。』



『じゃあ行けば良かった!?啓吾じゃなくて、タケルの手を取れば良かったっていうの!?』



今にも泣き出しそうな目をして、イラつきを見せる。



『そうじゃない。もし本当に美月が会わないって思ってんならそれでいい。でももし、会いたいって思った時は、アイツじゃなくて、俺と一緒に行ってほしい。俺に会わせてほしい。』



美月にとって、一番ベストな選択をしてほしい。



言葉ではなく、美月は俺を抱きしめた。



なぁ……それが美月の答えだったんだよな……?