『俺の気持ちは変わんねぇから。』



足が止まる。



『絶対……逢いに行くから!』



背後から聞こえる君の声。
一粒の涙が頬を伝う。



バレないように、そのまま外に出た。



外の廊下で待っていてくれた館長の顔が見えた瞬間。



堰を切ったように私は泣いた。



抱きしめてくれる優しい手に甘えて、
最初で最後、君のために泣いた。



ありがとうとサヨナラを込めて……。



それ以降は、逢いに行くこともなかったし、館長も君について話さなくなった。



時期を見て、面会に行ってくれていることはわかっていたけど。



何も喋らない、何があっても笑わない私を見かねて、



『思い切って環境を変えてみる?』
と言ったのは館長だった。