ー面会室ー



深く息を吸って、ドアノブに触れた。



鉄の重たいドアを開けると、透明な壁の向こうに、立ち尽くしたまま君は居た。



私を見るなり、驚いた表情で壁に手をついた。



『美月っ……!?』



変わったことと言えば、
髪を短くしていたことと…
酷く痩せこけていたこと。



右手の甲から手首にかけて包帯を巻いている。



それをジッと見つめていると、それに気付いた君は言った。



『時々……禁断症状が出て、壁殴ったり…痛みで紛らわしてんだ…。』



『……元気だった!?』



君への第一声だった。



キョトンとした顔で、私を見つめる君に
昔の面影はなかった。



思わず視線を逸らした。



どこ見て喋ってんだよ……。