『約束のもの…持って来たから。』と言って君は、女性を手渡した。



当然女性は抵抗するが、口を塞がれ車に乗せられる。



ゾッとした。



君と男は握手を交わし、小さな紙袋が君の手に渡った。



その時だった。



『動くな!警察だ!』



呆気なく男たちも君も取り押さえられ、
薬物取締法違反で現行犯逮捕された。



その場で容疑を認めた君は、
肩を落とし連行される。



その背中を見つめながら、
涙が止まらなかった。



震える足は力をなくし、
私はしゃがみ込む。



後ろから館長が背中をさすってくれた。



『信じがたいね…。見てられないね…。でも話してくれてありがとう…。1人で悩んでたのね…。少しの間辛いだろうけど、これで良かったのよ。』



館長の言葉が更に涙を誘う。