砂時計



そう言えばさらにヒカリは笑顔になる
ただそれだけで、私までも幸せな気分になれた


幸せって本当に小さいものなんだ
だからひとつひとつしっかりと掴まないと
手から零れていってしまう


ヒカリの持ってる本に書いてあった言葉


これだけは、私も頷いた


確かにそうなんだって思う


『不幸せ』なんてない
幸せを零してるだけなんだ




映画を見終わり、お腹が減ったのでみんなで何か食べることになった


アキラ君と祐太朗君はハンバーガー
私とヒカリはアイスを購入した


席は混雑していて2人席が2個所しかなかった


「じゃー、私とアキラ。ユメと祐太朗君ね!」


って事で、私の前にはハンバーガーにかぶりつく祐太朗君がいる


「立川の携帯、赤外線ついてる?」

「え?」