呆れたように肩を落とす十夜に、そうだっけ?ととぼけながら笑いを零す。今度こそ給水塔から飛び降りて着地した。 「でも、こんなわたしと一緒にいてくれる十夜に、いつも感謝してる。それじゃあ、また明日ね」 意気揚々と足取りを軽くするわたしの背後で、十夜の深い溜息が聞こえた。