ワンダフルエラー

嫌悪の表情を浮かべながら、なんの躊躇いもなくスカートの中に手を侵入させてくる。


「わたしが好きなのは、隆志君なのに！」

「…入江十夜よりも？」


目を見開いた。

"当たり前でしょ"、そうすぐに返答出来なかったわたしの頬を、隆志君がパシリと平手打ちした。

乾いた痛みが走って、反射的にじわりと目尻に涙が浮かぶ。


「別れよう」

「…え！な、なんで…」

「セフレがいるような女、彼女に出来ないだろ。だから…」


隆志君が溜息ついて言った。



「最後にもう一回、挿れさせて」



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