気まぐれ社長の犬


「3…2…1」



私は避けるのを止め、投げられたナイフを全て指で止めた。

それと同時に銃声が響く。



「ふう…まさか本当に全て倒すとは思いませんでした。さすがですね」


「まあ殺してはないけどな。全員腕だけだ」


「へえ、お優しいこと」



またライトがパッとつく。



「ほうほうまさか全員倒してしまうなんて、さすがでございます」


「団長!」


「次の演目は…」


「待て!」



私は腕を撃たれた敵の1人に近づき銃を向けた。



「これ以上続けるようなら殺しますよ」



私は安全装置を外す。



「脅しでございますか?しかしご自由にどうぞ。皆死ぬ覚悟は出来ております故」


「チッまあ殺し屋ですもんね?当たり前ですか」



私は銃を向けていた人の撃たれた腕を踏みつける。



「ぐあぁぁぁ!」


「はあ…お次は何だったかしら?」


「〈咬殺〉でございます」



団長は消え、違う場所にライトが当たる。

照らし出されたのは虎と熊の檻だ。