夢佳side

「は〜、やっと終わった」一日の長い授業が終わり、今は、放課後。みんな、部活に行っていて、教室には、私と柚麻しかいない。
私も柚麻も、部活は、めんどくさいと、思うけど、マネージャーには、憧れがあって、2人とも、今は、迷っている。私は、拓音から、陸上部のマネージャーをやれって、言われてるけど、拓音が、いるせいで、マネージャー候補者は、たくさんいるし…柚麻とも一緒にやりたいという、気持ちもあるし…
まあ、一回くらい行くか!!という、ことになり柚麻と一緒に、バックを持って、教室からでた。

拓音side

夢佳は、マネージャーが、やりたいって、騒いでるから、俺が、陸上部のやれよって、言ったら、夢佳のヤツ、「だって、候補者多いじゃん(汗)」とか、言いやがって。俺が、必ず、マネージャーにしてやるし!!
なーんて、おもってる俺は、きっと、夢佳が、頼めば、なんでもしてやりたくなるんだろうな〜なんて、思いながらストレッチをしていたところに、マネージャー希望の、うるさい女の中に、愛しくて、大好きな人の顔が、見えた。たった、一瞬だったけど、俺の目は、確かに、夢佳の顔を、とらえた。俺は、ストレッチをやめ、女たちの群れている、なかをズンズンと歩いていき、夢佳の、手をつかみ、いったん外に出た。俺にいきなり、手を捕まれたのに、驚いた夢佳の後ろかには、ニコニコしている、柚麻と、その2人を、睨んでいる、女たち。俺は、近くにいた、先輩にちかずき、単刀直入に、「こいつをマネージャーにしてやって下さい。」って、頭を下げてた。俺の異変にきずいたのか、柚麻と夢佳も頭を下げて、お願いします♪なんて、言ってる。
俺が、なぜこんなに、夢佳をそばに置いておきたいかと言うと、夢佳自身は、気がずいていないと、思うけど、実際のところ、夢佳は、メチャクチャ、可愛いし、誰にでも、優しい、頭は…まあ、いいけど、運動神経もいい。そんなヤツを、彼女にしたくないと思うやつは、いないだろう。だけど、それに、気がずいていない、夢佳は、少しでも、俺の近くに、置いておきたいと思ったからだ。
そんなことを思っているとは、思っていない、夢佳は、柚麻と、手を取り合って、はしゃいでいる。まあ、そんな夢佳もかわいいから、いいけど。