-夢佳side−

「早く起きろ」

まだ眠い私は、その声の持ち主が、誰だかわからない…ベッドから、起きようとした私は、目の前に、黒い影…なんか殺気に包まれてませんか?
恐る恐る顔を見るとやっぱり、私の一番知っている顔が、あった…それは、私の幼なじみの市川拓音(いちかわたくと)だった。
「やっと起きたか、バカユメカ」重い身体を、動かして、時計を見ると「ヤバ…ち、遅刻だ〜(汗)」今頃かよ、なんていって、拓音は、私の部屋を、スタスタでていった。って、こんなの考えてる暇ないよ!!私は、守 夢佳 高校1年生なの。 そして、さっきの、拓音とは、隣りの家で、同じ高校で、同じクラス、そして、私の幼なじみなの。
私は、急いで制服に、着替えて、階段をバタバタと駆け降りて、ダッシュで玄関で、ローファを履き、中のお母さんに向かって、「行ってきまーす」と言って駆け出していった…