”次出会ったら絶対に

 
 結婚しようね”と。








あいつはもう忘れただろうか。


それとも、覚えていて


俺と出会うことを


待ち望んでいるだろうか。






でも俺にはわからない。


なんせ、今砂羽が


どこにいるか、


まったく知らないから。





あの時俺は悲しくて


引越し先という


大切なことを


聞いていなかったから。


我ながらバカだと思う。