そうして、新聞部はいなくなってのこと

「そういえば、親父が外部の転校生がくるんだとよ。」
えっ?今誰が言ったかですか。それはもちろん会長様です。
なんか性格が違うようなと思った人は、当たりですよ。
会長様は目立つことが嫌いなようで、いつもダサく振舞っているそうです。
ホントは金髪でかっこいいですよ。
そのかわり、性格もあぁ~ですから。
で、そのことを知っているのは、理事長と生徒会役員ぐらいです。
それでも、突っ掛かる馬鹿会計はほんとに馬鹿ですよね。
そのせいか、いつも会長にパシられてます。


「そんなんですか。」
「ふぅ~ん」
「どんな奴やろ?」
「・・・・・。」
と色々のコメントがでました。
テンションの差が激しいですね。
「で、その生徒が明日来るから、迎えをよろしくだとよ。
えっと確か名前が、“科河 塑螺”しなかわ そらって言うらしい。
変な名前だな。 ということで、稚兎瀬でいいだろ。」
こんな時でもパシられる、稚兎瀬ちゃんでした。
チャンチャン~


「って、終わらすな、いかねぇぞ俺。箕枇とかにいかせろよ。」
っと言った瞬間、後ろから何か黒いものが・・・。
「そうですか、稚兎瀬は私に行けと、君が他の男を連れて・・、してるときでも、君の分まで仕事してるのに、その君の分までしていている僕に行けと。いい度胸してますね。」
「いやっ、でもあれは向こうから・・・バキっ、いえ何もありません、明日行って来ます。」
「最初からそうしてくれればいいんですよ、最初から行くと言ってくれれば、コーヒーカップはなくらなかったですのに、弁償して下さいね。」
「はい。」
そうさっき、バキっは箕枇がコーヒーカップを割った音でした。
そして、自分が割ったにもかかわらず弁償させる箕枇でした~。
そうして、後日生徒会室には新しいコーヒーカップが届くのでした。

「流石、箕枇やな。」
「コクコクッ」
「とりあえず、迎えは稚兎瀬で決定で。以上解散。」
さてさて、そうして、稚兎瀬が転校生こと塑螺くんを迎えにいくのでした。




こうして、この転校生によって物語は動き出したのであった。