狂おしい程君を愛してるー月下美人ー



「…やっ…、でも澪音疲れて帰ってきたのに、
あたしアホやからこんなんことしてしまって…
迷惑しかかけられへんし


やし、大丈夫やから」




目眩がする。
自分の話してる声が遠く感じる。



「ええから、行くで!」



半ば強引に手を引かれ
タクシーに乗せられた。


C県救命救急センター



そのまま手を引かれ
覚束ない足で
ついていく。



途中で強い目眩に襲われて
あたしはその場にへたりこんだ。



すぐに看護師がかけつけてきた。

朦朧とする意識の中で
いくつかの質問に
何となく答えていた。


点滴を打たれ、
注射を三本挿された。

そして縫合手術が始まった。





医者の声が聞こえた。


「えーっ、九条 皐月さん
んー、思い切ったね。
静脈パックリ切れてるよ。

あと1時間遅かったら、危なかったねー

死のうと思ったの?」



「突然…そういう衝動に刈られるだけ…です。
死んでもいいや、とは
思いましたけど」



「精神科には通ってる?」


「…はい」


「血圧がね、40あるかないかなのね?
今日は一日入院してもらうから」