「私はいつも元気。
彩ちゃんこそ大丈夫なんか?」
「この間、ちょっとあったけどね…、大丈夫やで」
手を繋いでホテルに入る。
「今日ご飯でも行かへん?」
この人とだけは、ご飯を食べに行ったりする。
「ええよ」
服を脱ぐと
さっきのお客の鞭のせいで
うっすら血が滲んでる所があった。
「どないしたん?お母さんか?」
「ちゃうねん、さっきのお客、
ちょっと変わった趣味ある人でな、たまに痣できるねん」
悲しそうな目であたしの身体を見て、優しく触れた。
「彩ちゃんがいろんな人と会うのに対して、私は何も言われへんけど、
無理して嫌な人と会う必要はないんちゃうかな?」
佐藤さんは、本当に優しい人だ。
強要もしないし、モノ扱いもしないし、
売春婦「彩」を理解している。

