「送ってくで、遅刻しそうやろ?」 後ろから澪音の声がする。 「…っ、助かるわぁ」 カロリーメイトを食べながら 走ってたあたしに、澪音は 余裕な顔で車を隣につける。 「相変わらず優しいなぁ、 澪音は」 「俺が優しいんは、 おまえだけやから」