狂おしい程君を愛してるー月下美人ー



ー着信、田中さん

「はい」


「今日は大丈夫?」


「大丈夫やで」



いつものように
待ち合わせ場所に向かう。
食欲なんて湧かないけど
田中さんは、それだけでいい人だから。

そういう形で彩を必要としてくれる、変わった人だから。




「お待たせ」


「大丈夫」


相変わらず特に会話もないまま
好きなものを注文する。

あたしは
アイスコーヒーとコーラ。


「彩ちゃん、飲み物だけ?」


「彩、最近食欲ないの」


「だから痩せたんやね…」


「やっぱり痩せた?」


「うん、短期間で、正直ありえへんくらい痩せたと思うで…」


これ以上話すのはやめよう。