僕は、
『なんやねん!やっぱり説教やんか!』
と、言って笑うと、
『人が真剣に話しとるのにふざけないでっ!』
と、言いながら僕の頭を叩いてきた。
『痛て~なぁ。叩く事ねぇじゃねぇか!』
そう、呟いた(つぶやいた)。

そして、さっきの話をどう受け止めたかを聞いてきた。
僕は、
『何でって、俺は男やで!自分のせいで遭難しちまったんやから怪我や辛い想いはさせたくないって思うのは当たり前やろ!それで、一晩寝ずに考えた結果、コイツ(Y)を抱えて道場まで責任を持って連れて帰るって事になって実行しただけや!だから、誰からも恨まれる覚えはないっ!』
と、言い切った。
すると、Rは、
『そうかぁ。アンタの言い分は分かった。だけと、そんな事をされたYはどう思うか分かる?』
と、男の僕には難しい質問をぶつけてきた。