玄関を入り、Yの靴を脱がせ、結構急な階段を上ると3つ部屋があった。
そして、部屋に入るとでっかいダブルベッドが置いてあった。
『なんや!お前、誰と寝とん?』
と、聞くと、
『1人やけど、寝相悪いからダブルを使ってるねん!』
と、納得の行く説明をされた。
彼女をベッドに降ろすとパッと、手をつかんできて、
『今日はありがとう。教官が居なかったら大変やったゎ!今度、遊びに来てね!』
と、言ってきた。
いつの間にか「教官」に戻ってると思いながら、
『おう!気が向いたらな!』
と、あいまいな返事をし、彼女の親に礼をして家を後にした。

急いでリュックの所に戻ると、放りなげた状態で置いてあった。
『安全地帯か!ここは。』
と、独り言を言いながらリュックを背負い、家に帰った。
今日はめちゃくちゃな試合をさせられた上、Yのわがままに振り回されてかなり疲れた1日になった。