2日目から練習は雑用や掃除を1週間やらされた。
そして、おっちゃんに学校が始まる為、実家に帰ると話し、次の日、婆ちゃん家をあとにした。
僕は夏休みはもちろん、冬休みや春休みなど長い休みがある時は欠かさず婆ちゃん家に行き、こっそり道場に通っていた。
やがて小学6年生になり、今までと変わらず長い休みが出来たら婆ちゃん家に行き、空手の道場に通っていた。その甲斐あって僕も空手の仲間に打ち解け、みんなと仲良くなっていた。
練習もだんだん様になってきて辛いだの痛いだの言わなくなっていた。一つを除いて…。春・夏・冬それぞれ季節事に練習内容が変わる。
春はまだ寒く、雪が降ってる事が多かったから室内で空手の技の特訓。夏は外でトレーニングをし、汗をながす。冬は室内も冷え込むから何処で練習しても同じと言う事で山の道なき道をダッシュし、足腰とスタミナをつける。こんな感じで行われていた。しかし、冬の練習メニューの中に2日に1回はする瞬発力トレーニングがある。
僕はそれが嫌いだった。