全てを知った館長は、『ハハハハッ!面白い連中やな!』
と、腹を抱えて笑った。
「こっちの身にもなってみろ!」
と、思った。
笑い終えた館長がみんなに向かって、
『よしっ!お前ら全員で教官とKを倒せ。倒せたら強いと認めたろ。でも、倒せなかったらただの弱虫だ。修行に励め。』
と、言い終わると今度は僕とKに、
『おい。お前ら負けたら覚悟しとけっ!俺がしごきまくって強くなるまで続けたるからな!』
と、不気味な笑みを浮かべながら言ってきた。
Kがこっそり僕に、
『館長のしごくってどんなんやろな。』
と、聞いてきた。僕は真剣に、
『館長のあの顔を見たやろ。変なオッサンが悪魔に変わる瞬間や!きっと、負けたらでっかい鍋に入れられてムシャムシャ喰われるんや!』
と、答えてあげた。
Kは黙って僕の話を聞いていた。
Kの不安がってる表情を見て僕は必死に笑いを堪えた。