!戦いで人は成長する!

予想通り相手は突っ込んできた。
「しめたっ!」
と、思い、前蹴りを行くと見せかけてひざを持ち上げ、相手の左の顔面を力一杯蹴りぬいた。相手はまた、距離をとられると思ったのか、左に一歩踏み出し避けようとした。
しかし、読み違った事によってあっさりとくらってしまい、その場に倒れ込んだのだった。
ボロボロになった僕も勝負がついたと安心した時、急に倒れてしまった。
僕が意識を取り戻すと、畳みの端っこでRさんとYさんとUさんが看病してくれていた。
意識がもうろうとしてる時に、双子の戦った方が覗き込んできた。『まだ、やるんか?』と、闘志むき出して言うと、
『いや、君には勝てそうもない。僕の負けや。これからは仲良くしてなっ!ヨロシク。因みに、僕はK。君は?』
と、あっさり負けを認めた。
『俺はOって言うねん。ヨロシク。』
『そうなんや。僕はてっきり《教官》って言うのが名前かと思ってたゎ。この、お嬢さん達がそう呼んでたから。』
と、笑いながら冗談をとばしてきた。
『そんな訳ないやん。この子達に技とか教えてたら勝手に呼ぶようになったんや。』
僕達は仲良くなる事ができた。