僕が中学2年生になってまもない頃、次々と入門生が入ってきた。そんな中、親に連れられて1人の男の子がやってきた。
見るからにヤンキーで道場内の男子全員を片っ端から睨んでいた。館長と親が話をしていたらその男の子は5軍のリーダーに、
『何みとんじゃ。』
と、喧嘩を売って大声で、
『文句のある奴、全員かかってこい!』
と、言い出した。
血の気の多い練習生が男の子の前に睨みをきかせ、ゾロゾロと集まってきた。
「ヤバい!一騒動起きる!」
そう思い、僕は練習生と男の子の間に入り、止めようと説得した。すると、男の子が、
『邪魔じゃ。どけっ!』
と、言いながら僕を殴り倒した。
その事によってみんなの苛立ちはピークにたっし、大乱闘になった。
女子達は恐がって隅っこで固まっていた。
それを見て苛立った僕は大声で、
『お前ら!喧嘩がしたいなら俺が相手したる。』
と、怒鳴ってやった。
その声で何事かと驚き館長が入ってきた。
やむおえず5軍のリーダーが事情を説明すると館長は、
『事情は分かった。親の話でもコイツは血の気が多いらしい。お前、コイツがどれほどのもんか分からせたれ。』
面倒くさい事に入ってきた男の子と試合する事になった。