あれから1週間後、道場に行くと、四天王の4人が居なくなり、変わりに10人の女の子達が準備運動をしていた。
僕のライバルのk君に話を聞くと、四天王の4人はどっかに就職し、辞めていったという。
改めて館長に話を聞くと、4人が就職し、道場が淋しくなったので地元の掲示板に募集を出した所。格闘技の経験を持つ女の子の入門希望者が殺到したため、急遽、女子入門を許可したらしい。
僕は話を聞いて唖然とした。
僕は耐えきれず、『男の僕でさえキツい練習やのに女の子が付いて来れるんですか?』
と、館長に意見した。だが、館長は冷静に、『まず、無理や。だから、女の子は自分達のやり方で修行を積んでいってもらう。その為にはお前があの子達の教官となり、基礎を教えてやって欲しい。頼んだぞ。』
またしても、勝手に話を進められ、返事も聞かぬまま僕は女の子達の教官を任される事になった。