!戦いで人は成長する!

闇に支配されそうになっていた僕に、
『おい、大丈夫か?目を開けろ!』
と、繰り返し呼び掛ける人がいた。
僕は闇の中で声のする方へ向かって走った。
頭上から声がする場所を探し当て必死で、
『ここや~!電気付けてくれ!!』
と、声が枯れるほど叫んだ。
何十回か叫んだ時、やっと目が開けれないくらいの光が差し込んで来た。

目を開けると、いつの間にかHはおらず、みんなが心配そうに僕を覗いていた。
『…な、なんや?』
一度みんなと目を合わし、状況を聞いた。
すると、
『お前はHのスネをへし折ってから直ぐに倒れて気を失ってたんや。死んだと思ったゎ。アホ!ああいう時は俺に任せとけ!まぁ、Hは救急車に無理やり乗せて運ばれて行ったけどなっ!心配かけやがって!』
安心して怒りが込み上げたのだろう。
喋れば喋るほどKの言葉はキツくなった。