いろいろあった次の日、僕はある決意を固め道場へ向かった。

道場に着くとすぐに着替え準備運動を始めた。
その1時間ぐらい後に館長とみんなが複雑な表情を浮かべながらやってきた。

試合を始めるまで時間があったので、最後になるかもしれない雑談で盛り上がった。

時計の針が10時になり、館長の前に整列した。
そして、
『分かってると思うが、相手がギブアップするまで存分に戦え。顔は蹴りのみとする。では、用意しろ。』
と、ルールを再確認した。

僕と1人目が向かい合い礼をして構えた。

いよいよ最後の試合が始まる。
僕は最後の試合でコイツらの成長を受け止めてあげれる事に喜びを感じ、その上、最後を締めくくるに相応しい試合だと思ってワクワクしていた。
そんな事を考え開始の合図を待った。