最初の難関は岩から岩へ跳び移らなければならない場所。
岩と岩の間を慎重に降りようとしても砂利で足を滑らし、頭を打って大怪我は免れないのだ。
中学生の時、友達が慎重に進んだにもかかわらず、滑って頭を岩に強く打ち付け10針も縫う大怪我をおった事があった。
それからは岩から岩へと跳ぶようになり、跳ぶ力加減と着地地点を見極めるコツをつかめば誰でも通る事が出来る7ヵ所の中では初心者向けと言える関門なのだ。
僕は何回も往復して感覚とコツをつかんでいたので楽に通過した。
そこを通過すると、すぐに二つ目の難関が待ち構えている。
二つ目は角度30度ぐらいでサラ砂をかぶった平らな岩の上を滑り落ちないように進まなければならなかった。
もしも足を滑らせたら目の前の崖へ吸い込まれるように落ち、上がってくるのに最低4時間はかかってしまう。
その上、落ちて振り返ると崖に大きめの空洞があいていて運が悪ければ猪がいる時もある。