!戦いで人は成長する!

一番手はHで二番手はM、三番手がEと言う、この時の二軍のリーダーで、四番手がK、最後が僕。
この順番で試合に挑む。
基本ルールは勝ち抜き戦で5人を先に倒した方が勝ち。
その他のルールは寝技禁止、鼻、喉、急所への攻撃は反則とみなし即座に負け。というものだった。

一回戦目は卑怯な手を使って来た、我流空手の奴らとだ。
僕らはお互いのお尻を叩いて気合いをいれた。
それから、畳の決められた位置に立ち、相手と向かい合って礼をし、目の前の相手と握手を交わす。
僕の前には体格がいいとは言えないソリ込みをいれた坊主頭の奴がいる。
握手などしたくないと思う気持ちを抑え、右手を出した。
坊主頭はひったくるように僕の手をとり、
『お前がトップか。殺してやるよ。』
と、審判に聞こえないぐらいの声で言ってきた。
僕は笑いながら、
『楽しみにしとるぞ。』
そう言って手を振り払い、畳の後ろに下がった。
一番手のHが相手を挑発するかの様に畳の上で飛び跳ねている。

見てるこっちが恥ずかしくなるほどに…。

Hの相手はかなり落ち着いていたが、ずっと下を向いたまま。