今日はまず、2軍のリーダー決めの為に3人でちっこい会議が開かれた。
しかし、会議は5分もたたぬまにリーダーは四天王の先輩と決まった。
いつも通り、練習を始めようとした時、また館長が携帯電話を片手にみんなを集めた。
『今、友達の道場から電話があって、来週の土曜日に練習試合をする事になったぞ。何人か上位の奴らを連れて来るそうだから、今から1軍と2軍で団体戦をしろ。誰が出て、誰が補欠か決める。用意しろ。』
勝手に話を進められるまま、僕らは団体戦の準備を始めた。
3、4、5軍の奴らは畳の外で座り、試合が始まるのを楽しみにしていた。
準備も順番も決まり、畳の中央に左から1番手2番手3番手と並んで対戦相手と握手を交わした。
僕は1番手だった。相手は1軍の中で一番体も小さく、弱い人だったが、僕らからすると魔神に思えた。
僕と魔神以外は畳の外に出て座って試合を見るのだ。
そして、いよいよ合図が出された。