その写真は試合後にみんなで撮った集合写真で、裏にペンで『試合後の大切な仲間達』と大きな字で書かれていた。

僕は流れ落ちる涙を必死で堪え、床についた。

次の朝、写真に合う額を買ってきて道場に飾った。

きっとk君は僕にみんなが争わず、仲良くするように写真を通して伝えたかったのだと思う。

今思い返してみると、確かに些細な事で喧嘩をしたり、一つの物を取り合ったりしていた姿を見てk君は不満げな表情を浮かべていた。

僕はこの出来事で仲間同士の絆の弱さに気付かされたので、これからはみんなに仲間意識を強く持ってもらえるように指導を続けて行こうと心に決めたのだった。