そして、遂にk君を引っ張る正体が分かった。

僕がk君の足を手探りでたどっていくと、糸のような物が足に絡み付いており、所々チクチクする物が付いてる。
何か分からないが無我夢中で糸をたどって根元を探した。

すると、向かい側の崖から出てる木の根っこにたどり着き、息苦しさを我慢して力一杯根っこを引ちぎりk君を片手で抱え、上がろうとした時、突然石と共に大木が降って来たのだ。

運良く僕らの所には大木だけが落ちてきて、深い所までは沈んでこなかった。
石は高い所から転がってきたのか目の前でボンボン音を立てていた。

それらが収まるのを待ってから浅瀬までk君を運ぶと、男子達が駆け付けて空手着で作った布団にk君を寝かした。

僕は酸欠状態になって浅瀬で気を失ってしまった。