すぐに木刀を拾い、右の奴の肩を砕いた。

それからKをヤった奴らに向かって木刀を投げ、気をそらし、相手の間に入り込むと、左右交互に怒りの鉄拳を何発もめり込ませた。

2人は呆気なく地面にうずくまった。

だが、こんな攻撃だけでは僕の怒りは納まらず、2人の手を踏み付けた。

そんな時、又しても暴走族の単車の音が近付いて来た。

音のする方を見ると、最初に打ちのめしたはずのマウンテンヘッドが携帯をにぎり締め、特攻服を着た奴らと話している。

僕はソイツらに向かって足下の木刀を投げて挑発をした。

特攻服を着た奴らはそれに気付き、単車をふかしながらこっちに向かって走ってきた。

僕は無言のまま、アスファルトの道へ出た。

一番先頭にはサングラスを額(ひたい)にのせてる強そうな奴だった。

僕は猪と戦った時を思い出し、タイミングを見計らい、ひざを高くあげて跳んだ。

単車のスピードを正確に読み取ったので僕のひざが先頭の奴の顔面とサングラスに直撃した。

地面に着地すると、すかさず右に転がり河原の方へ逃げた。