僕の目はKの周りの敵をとらえた。

たった4人しかいないのにKがかなりヤラれている。

僕は1人の金髪でガッチリした体型の奴に飛び掛かり、相手の頭をひじで打ち付けた。
相手はよろめいたが、すぐに態勢を整えた。
Kの方をチラッと見ると、既にKも覚醒状態に入っており、僕らは一瞬目を合わし、サッと左右に別れた。

しかし、族達は、僕らの作戦を知ってるかのように二手に別れ、攻撃を仕掛けてきた。

Kは木刀で足を殴られ、前屈み(まえかがみ)になると、もう1人が前蹴りでKのヘソ辺りを蹴り飛ばした。

Kは吹っ飛んだ拍子に石かなにかで後頭部をぶつけて気を失ってしまった。
それを見てヤった奴らは指をさして笑っていた。

今までにないほど激怒した僕は、目の前の左にいた奴の鼻を殴り、怯ん(ひるん)でる隙に右の奴の鼻も殴ってやった。

左にいた奴が持っている木刀で殴ってきたが腕でガードし、木刀を脇で挟み(はさみ)、相手の手首を思いっ切り外側にひねった。

すると、手首は折れ、木刀を手から滑らせた。