それでも僕は痛みを感じる事はなく、ゆっくり一歩下がって思いっ切り血の付いた木刀を蹴った。

木刀はイイ音をたてながら折れて飛んで行った。
相手はいとも簡単に木刀を折られたからか、
『お願いや!見逃してくれ!』
と、土下座をして頼んできた。

『無駄だ。生かしておく価値もない。』
僕はそう答え、相手の顎を蹴り上げた。

相手は気を失い、アスファルトに倒れた。

それから、僕は歩きながら周りを見渡すと、Hとk君が横たわり5~6人に蹴られていた。

Kは、河原の方で戦っている。

僕は次第に歩くスピードが速くなり、いつの間にか全速力でHとk君の方へ走っていた。

スピードを落とさず、こっちに背を向けている2人中、右側にいる奴に飛び蹴りをかまして吹っ飛ばし、勢いをつけて左側にいる奴に回し蹴りをお見舞いしてやった。

すぐに2人の周りの族達を気絶させ、Kのもとへ再び猛スピードで駆けて行った。