その大事件とは、殺し合いと言ってもいいほどの大喧嘩だった。


その日、僕ら１軍は外に修行すると言って、１時間半ぐらい歩き、スーパーに行ってアイスクリームを買った。
僕らはアイスを食べながら川に向かって歩いていた。

そして、川に着き、水浴びをしていると、川から遠く離れた所にグランドがあり、そっちの方から何台もの単車をふかす音が聞えてきた。

僕らは気にしないようにし、のんびりとした時間を過ごそうとしていた。

すると、その単車の音がだんだん近付いてきた。

k君が、
『こっちに来とるんちゃう？』
と、少し慌てながら言ってきた。
『そうやな。無駄な争いは避けてそろそろ帰ろっか。』
僕がそう言うと、みんなは体を拭き、空手着をきた。

しかし、もうすでに遅く、先頭らしき2人乗りをした単車が見えた。

相手もこっちに気付き、後ろにいる仲間達に、
『おい！川にカッパがおるぞ！』
と、言ったのが聞こえた。

先頭をきってた単車が僕達の前で止まり、
『おい！カッパ。日本語分かるか？』
と、僕らを挑発してきた。
侮辱された事に腹を立てたみんなが単車の奴に向かって行こうとした。