コロナを助けて、
宿に何とか帰ってから
早くも一週間が経過していた。

動けるようになったのは
三日目ぐらい。
普通の生活に戻れたのは
昨日、今日の話。
それほど、術を使った対価が
酷かったってことだ。
腕の印の詳細は不明。
何度か専門家に見せたが
『研究させてくれ』の一言ばり。
実験材料にされるのは
目に見えてたから断ってきた…



それはいいとして…
回復をしている間に
怪しい訪問者があったとか。
宿の店主や奥さんの話だと
オレのストーカーらしく
追い払ってくれみたいだけど…





何でストーカー?

多分違うと思うけど。
心当たりがあるとすれば
ラピスラズリ辺り…
この件も含め、
二人には本当に世話になった。
『人助けをした』
の、一言で深読みもせず
看病をしてくれた。
…良い人に出会えたと思う。



後でちゃんとお礼しないと。










そんな、最近の事を振り返りながら
たどり着いた場所は…











やって来ました!




ラピスラズリ!










オレは逃げも隠れもしないよ。

こっちだって聞きたいことが
山ほどあるんだ。

受けてたとうじゃないか…

セルフィ王!










意味もない対抗心を燃やして
ラピスラズリの城に向かって
ビシッと指差した。