軽く目を通すと
気になる項目が…





某日
カーネリア王と接触





某日
アンバー王と接触










何だこれは?
何故、他の王と接触している?
偶然と書いているが…
奴らまた…
無駄に出歩いていたな。





一通り眺めて
名と宿泊場所がわかった。
「ペリドット…」

「それが姫君の名前か?」
つい、声に出していたらしい。

「他の王と既に接触している。
親しげに話をしていたらしい。」

「妬いてるのか?」

「ベリー…
お前は何が言いたい?」

「クックッ…わからぬか?
お主、随分と楽しそうじゃぞ。」

「…………」

「敵かもしれぬ女を…
まるで子が玩具を与えて
もらったかのようじゃ…」
「言ってる意味が解らないが…」

「まぁ、良い。
お主はどう動く?」

私は報告書を抱え席を立つ。

「無論…接触するまでの事。」

今日はこれ以上話しても
ベリーにからかわれるだけだろう。
部屋を出て自室へ向かった。





お前は何でもお見通しか?









彼女がこの国の風向きを
変えてくれると…





期待して止まないのだ。

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