肩透かしを喰らったが
暇潰しに見ている分には
なかなか楽しかった。

情報屋の店主からも
色々教えてもらい
仲良くもなれたので充分だ。



建物を出て、露店の方へ向かう。
武器屋や道具屋を見てまわり
幾つか目をつけておいた。
「さてと…やることはやったし…
他の店も見てみようかな。」

夕方起きたので全然眠くない。
すっかり、夜行性な気がしたが
これは、これで楽しいかと。

「あそこ…可愛い…」

一軒の露店に引き寄せられていく。
ネックレスにブレスレット、
イヤリングに指輪…
キラキラ光るアクセサリーが
ずらりと並んでいた。

「可愛い…」

「ゆっくり見ていきな。
お嬢ちゃん。」

「は〜い」

お嬢ちゃんと言われたことを
気にする暇もなく
見るのに夢中になった。