「ごちそうさま〜。
今日も美味しかったよ。」

すれ違った奥さんと
軽く会話をする。
ここに泊まって数日。
すっかり打ち解けていた。

「さてと…
腹ごしらえもしたことだし。
露店にでも行ってみますか。」

オレは宿を出て露店に向かった。





先ずは情報屋に行くことに。
ここは露店の通りに面した
数少ない建物。
中に入ると沢山の紙が
貼られている。

「兵士募集中…詳しくはここに…
連絡してちょーだい……
ハートマーク…」

大々的に貼られてるのは
ライの肖像画と共に書かれた
カーネリアの傭兵募集の張り紙。
二、三割美化されているのは
気のせいだろうか?



まあ、これは置いといて…


他にも従業員やらバイトやら
普通の仕事から
何やら胡散臭い仕事まで…
色んな募集の張り紙がメインだった。



それに紛れた少数派は



「……ビリナル宗教…
あなたも、邪神ビリナルを崇拝して
戦争の傷痕を癒しませんか?」



いや……絶対癒されないだろ。



「各街の王の秘密…
知りたければ、一人につき
百万ゲージ……絶対安全。
キミも情報通になれる…
詐欺だろ絶対。」



大きな収穫は無さそうだ。
思わずため息がでる。