辺りは暗くなりはじめ
街灯に光りが灯される。



オレは半ば強引に
ペリドットを行きつけの
酒場へと連れていく。
女の子ならもっと別の場所に
エスコートするべきだろうが…
お気に入りの場所だし
ペリドットもこっちの方が
好きそうに見え、迷わず向かう。





理由はただ一つ…





ペリドットを口説く!!
さっきから熱い視線を
精一杯送っているのに
街や王の話で盛り上がってどうする…





【一切そんな件は載ってませんよ】



そんなわけあるか!!



【…つっこまれた】





と・に・か・く!

オレに口説けない女はいない。
しかも、ペリドットは
今までに会ったこともないタイプ。
オレが口説かないで
誰が口説く!?










こうして…
一匹の狼と…
(いえ…カッコいい男)
現状を把握できず
ほぼ引きずられている女は
酒場へと向かうのだった。